サルカン結びには色々な結び方が有りますが同じ太さ、同じ強さの糸であれば強い結び方がいいわけです。
しかしながら強いけれど結びづらい結び方、面倒な結び方、難しい結び方と強さは劣るけれど結びやすい結び方、簡単な結び方、早い結び方が有ります。
サルカン結びはハリ結びと違い結びの強度により糸の太さをかえることはない。つまり糸の太さはだいたい決まってしまう。
従って強い結びで結ぶことが大事だと思う。
魚が掛かっているのにちょっとした根がかりでひっぱた時に、サルカン結びの結び目で切れたとなれば泣くに泣けないことになる。
1.結びを締める時は水に濡らしたりつばをつけてゆっくり締める。
(これをやらないと摩擦熱で強度が低下する)
2.ラインの本線を持って80%ほど締めてから結び目をリング
側に移動させて、しっかりと100%締める。
ラインの余り糸側も持って締める。
あらゆる結びの基本と言える結び方で、ハリ結びやラインの直結にも使われる。
ラインをリングに通す。
輪を作る。
ラインの先端部で、本線も一緒に輪の中で3~5回、巻き付ける。
ラインの余り糸側を引っ張り、80%ほど締める。
ラインの本線を引っ張りながら結び目をリングまで移動させラインの余り糸及び本線を引っ張り締める。
これを紹介している本などは有りませんが、徹釣はいつもこの結び方です。
ユニノットより格段に強くなると思っています。
ラインをリングに2回通す。
輪を作る。
ラインの先端部で、本線も一緒に輪の中で3~5回、巻き付ける。
ラインの余り糸側を引っ張り、80%ほど締める。
ラインの本線を引っ張りながら結び目をリングまで移動させラインの余り糸及び本線を引っ張り締める。
サルカン結びのスタンダードな結びです。
シンプルで簡単に結べるのですが、ほどけやすい結びでもあります。
ラインをリングに通す。
巻き付ける。
ラインに3~5回巻き付ける。
ライン先端部をリングに通した輪の中にくぐらせる。
ラインの余り糸を引っ張り80%ほど締める。
ラインの本線を引っ張り締める。余り糸側も引っ張り締める。
矢印Aにおいてラインがギロチン状態になり、ライン本線が引っ張られた時直に力が加わり切断しやすい。。
矢印Bにおいてラインの引っ掛かりがはずれ、緩みやすい。
また、巻き数が多くなると締めた時にラインによれが生じやすい。
クリンチノットの簡単な結び方。
サルカンにラインを通し、ループを指で引っ掛ける。
指を3~5回回し、ラインをひねる。
指の隣に出来ている空間にラインの先端を通す。
ラインの余り糸及び本線を引っ張り締めこむ。
クリンチノットのゆるみ止め強化版です。
ラインをリングに通す。
巻き付ける。
ラインに3~5回巻き付ける。
ライン先端部をリングに通した輪の中にくぐらせる。
それによりできた輪に先端部をくぐらせる。
ラインの余り糸を引っ張り80%ほど締める。ラインの本線を引っ張り締める。余り糸側も引っ張り締める。
ゆるみ止めの強化は出来ますが、ギロチン状態は残ります。
クリンチノットの最強化型です。
サルカンに2回ラインを通すと、結びが強化されます。
ラインをリングに2回通す。
巻き付ける。
ラインに3~5回巻き付ける。
ライン先端部をリングに通した輪の中にくぐらせる。
それによりできた輪に先端部をくぐらせる。
ラインの余り糸を引っ張り80%ほど締める。
ラインの本線を引っ張り締める。余り糸側も引っ張り締める。
リングに2回通すのでギロチンが軽減されます。
ラインへの巻き数が多くなると締めた時に、ライン本線にヨレが生じ易くなる。
漁師御用達の簡単で強いプロ愛用の結び方です。
締め込みづらい、つまりほどけにくい結び方です。
締め込みづらいので充分に濡らしてから締めこむ必要があります。
ラインを二つ折りにして、輪の先端をリングに通す。
ラインの先端部を持ち巻き始める。
ラインの先端部で、本線と二つ折りの輪を一緒に4回巻き付けて、輪の中に通す。
本線をゆっくし引き締め、余り糸も引っ張り締めこむ。余り糸をカット。
太糸専用の結び方です。
簡単で強い結び方です。
締め込みづらいので充分に湿らせてから締めこむ必要があります。
ラインを2回リングに通す。
この時できた輪をある程度の大きさにそろえる。
この輪にラインの先端を2,3回巻き付ける。
ラインの余り糸と本線を持ち、ゆっくりと引き締める。
簡単で強い結び方です。
締め込みづらいので充分に湿らせてから締めこむ必要があります。
ライン先端部を二つ折りにして、リングに通す。
一度片結びをして、先端の輪にサルカンをくぐらせる。
ゆっくりと引き締める。
すっぽ抜け防止の為、余り糸の先端を焼いてコブを作るか、ハーフヒッチを行う。
エイトノット(8の字結び)等で作ったループ状の先端部でサルカンに簡単に接続できる結び方です。
ループ状の先端部をリングに通す。
通した輪にサルカンをくぐらせ、締めこむ。
「釣り仕掛け」と接続する場合は、まずループ状の先端部でチチワを作る。
できたチチワにスナップ付きサルカンのスナップを開き通す。
只輪を通すよりチチワにして通した方が強度が上がる。
チチワ結びより強度を増した結び方です。
エイトノット等で作ったループの先端部をリングに通す。
ループを1回ひねって折り返す。
出来た輪を広げる。
サルカンをこの輪にくぐらせる。
サルカンを4,5回くぐらせてヨリを作る。
ゆっくりと締めこむ。
締め込みづらいので充分に湿らせる。
過去にサルカン結び強度テストをおこなった結果、パロマーノットと漁師結びが最強結びとなりましたが、更に強い結びを探し求めた結果次の2つを新たに考案しました。
パロマーノットにひねりを1回追加して強化した結びです。
パロマーノットよりかなり強い結びです。
ライン先端部を二つ折りにして、リングに通す。
エイトノットをしてから先端の輪にサルカンをくぐらせる。
サルカンに通した輪をすべて寄せる。
本線と余り糸を共に持ち、輪が小さくなるように徐々に慎重に引く。
最後は本線と余り糸を交互に別々に引き、締めます。
結び方によっては強度が出ない場合がありますので、結び方を解り易く解説し、結び方を規定します。
ライン先端部を二つ折りにして、リングに通す。
エイトノットをしてから先端の輪にサルカンをくぐらせる。
サルカンに通した輪をすべて寄せる。矢印の部分のダブルラインを矢印の方向に引き下図のかたちにする。
点線〇部分を指で押さえ、A及びBの部分のダブルラインを交互にそれぞれの矢印方向に引き80%締める。
点線〇部分を指で押さえ、本線と余り糸を共に矢印の方向に引き結びめをサルカンに寄せる。
本線と余り糸のダブルラインとサルカンの間で引き合い、締める。
最後は本線と余り糸を交互に別々に引き、締めます。
これでいつも同じだけの強度が得られます。
今までのパロマーエイトノットは結びを締める時、締めづらいことがありいつも安定した締め方にならないことがあるので、結び方を変更しました。
ライン先端部を二つ折りにして、リングに通す。
本線側に対しエイトノットをしてから先端の輪にサルカンをくぐらせる。
サルカンに通した輪をすべて寄せる。矢印の部分のダブルラインを矢印の方向に引き下図の形にする。
点線〇部分を指で押さえ、A及びBの部分のダブルラインを交互にそれぞれの矢印方向に引き80%締める。
点線〇部分を指で押さえ、本線と余り糸を共に矢印の方向に引き結び目をサルカンに寄せる。
本線と余り糸をダブルラインとサルカンの間で引き合い、締める。
最後は本線と余り糸を交互に別々に引き、締めます。
これでいつも同じだけの強度が得られます。
徹釣は1年ほど前からこの結び方を実釣においても実践しており、問題ありません。
強度テストにおいても以前の結び方と同じだけの強度が得られます。
トリプル漁師結び、新イシダイ結び、徹釣環結び、との間での強度テストもこの結び方で行っており「サルカン結び強度テスト」の結果も変更は有りません。
この結び方は以前の方法と比べ締めやすく、最終形も何時も同じになり易く安定した結びが得られます。
切断する箇所も本線とサルカンが最初に接触する部分で同じなので強度的にも遜色ないものと思われます。
漁師結びにサルカンに通す回数を1回増やし、巻も1回増やして強化した結びです。
漁師結びよりかなり強い結びです。
締め込みづらいので充分に湿らせてから締めこむ必要があります。
ラインを3回リングに通す。
この時できた輪をある程度の大きさにそろえる。
この輪にラインを3回巻き付ける。
左手でサルカンと余り糸を一緒に持ち右手で本線を引き、輪を小さくしていく。
ラインの余り糸と本線を持ち、ゆっくりと引き締める。
今日現在最強の結びはパロマ⁻エイトノットということで全てこれで結んでいますが、根掛かりを考えた時、これでいいのかを考えてみます。
根掛かりはおもりが1番起こしやすいが、次にハリであり、最後に金具であると思われる。
仕掛けの1番上の金具で根掛かりした場合、外れない限りあきらめなければならない。
しかしおもりが根掛かりした場合、仕掛けやそれに付いた魚を助けるために捨糸という方法もあるが、おもり側のサルカン結びをわざと弱いものにして切れやすくする方法もあると思う。
ただ余り弱い接続方法だとすぐ切れておもりが海底に残ってしまうので対環境性としては疑問が残る。
根掛かりしやすい場所には根掛かり防止仕掛けを用いることとして、それでも根掛かりした場合は、最終的におもり側のサルカン結びで切断するのがいいと思う。
そこで一応の結論として仕掛け上部はパロマーエイトノットで結び、下部のおもり側はパロマーノットがいいのではないかと思う。
この結びはサルカン結びのカテゴリーに入れていますが、名前の通り環付きハリ用に考えられた結びです。
しかしサルカンにもルアーにも使える結びです。
ラインを2回リングに通す。
この時できた輪と本線と共にまとめて2回巻つける。
そしてこれにより、この時できた輪に余り糸を通す。
余り糸を引くとこのような形になるがこれより緩い状態で引くのを止めた方が、この後締めこみやすい。
本線をゆっくりと撚れないように引き、余り糸と本線を交互に引き最後に本線を引いてしっかりと締めこむ。
この結びは金属環に沿った余り糸をラインが金属環と一緒に巻き付ける格好になる為この部分で切れやすい。
この時金属環に沿った糸か巻き付けた糸かどちらで切れるかは、その時による。
結び強度テストの結果、現在最強のサルカン結びは徹釣がパロマーノットを改良したパロマーエイトノットですがルアーなどに使うと余り糸が多くなるという欠点があるのでパロマーエイトノットよりも余り糸が出ない結びを考えました。
徹釣環結びと名付けましたが結びとしては少し面倒です。
初期の結びは結び方が難しいので少し簡単に結べるように変更しました。
ラインをリングに3回通します。(可能なら4回)
余り糸を本線に5回巻き付けます。
本線をゆっくりとよれが発生しない程度に引き、結びを小さくします。この時充分に結び目を濡らしておくこと。
そして余り糸を折り返し2重にして輪に通し①の部分を引き締めます。
余り糸を折り返しで出来た輪に通し軽く引きます。②
これは緩み止めなので強く締めこむ必要はありません。(逆に「強く締めこんではいけません」)
サルカンと本線の間で引き合い締めます。
結びめを指でつまんで本線と引き合い結び目をサルカン側に寄せます。
この結びはサルカンだけではなく環付きハリやルアーにも使えます。