PEはナイロンに比べ2.5倍以上の強度が有るので細糸を使える。
細糸を使うメリットとして遠投性能が上がる、潮流による影響を受けづらくなる等がある。
PEの特徴として他に伸びない、しなやか、はりが無い、感度が良い、等が上げられる。
伸びないと言う特徴の為、魚がかかった時の衝撃に耐えられないという問題点がある。
又、しなやか、はりが無いと言う特徴の為ルアーなどに絡み易いという問題点がある。
PEの長所を生かし欠点を補うためにPEラインの先端にナイロンやフロロのリーダーを使うわけです。
そこで細いPEと太いリーダーの結び方が問題になってくるわけです。
只単にライン直結結びを行うと細くて強いPEがリーダーに食い込みリーダーを切断してしまいます。PEラインを2重3重にして結べばある程度解決しますが、結び目が大きくなりガイドへの抵抗が大きくなり飛距離が低下します。
従ってここではPEとリーダーの専用結びを述べます。
1.結びを締める時は水に濡らしたりつばをつけてゆっくり締める。
(これをやらないと摩擦熱で強度が低下する)
2.ラインの本線を持って80%ほど締めてから結び目を希望の位置に移動
させて、しっかりと100%締める。
ノットのすっぽ抜けが少なく、確実性の高いノットで釣り場でも結べます。
PEラインの先端部をリーダーに8~10回、巻き付ける。
巻きつけた最後を、ハーフヒッチで留める。
折り返して同じ回数を二重に巻いていく。
PEの本線と先端部を図のような入れ方で輪の中に入るようにリーダーの先端で8の字結びで輪を作る。
結び目を湿らせ、リーダー本線とリーダー先端部を引き締めて、リーダーとPEライン本線、PEライン先端部を引いて締めこむ。
PEの先端部でリーダーとPE本線を共に交互ハーフヒッチで6~8回編みこみ、リーダーを切断。さらにPE本線に対し6~8回交互ハーフヒッチで編みこむ。
釣り場で簡単に、強度の出しやすいノットです。
比較的強い結節で結ぶことができる。
リーダーに輪を作り、リーダーの先端を2回くぐらせる。
つまりダブルサージャンスノットの輪を作る。
PEラインを折り返しダブルラインにして、リーダーの先端側からリーダーに添わせるように2回巻きつける。
リーダーの輪を8割ぐらいの力で締める。
引き出したPEのダブルラインで、リーダーに10回巻き付けブラッドノットで留める。
結び目を湿らせ、リーダー、PEラインの本線、PEラインの先端部を三方向に締めこむ。
難しいとされるが、かなりの強度のあるノットです。
結び目が無いのでキャスティングスタイルの釣りにむいています。
PEラインをリーダーに4~5回、密に巻き付ける。
その後15~20回ほど、粗めに巻き付ける。
次に折り返しながら、最初の位置まで巻き付けていく。
この時、ラインの線が交互にクロスして重なるように巻き付ける。最後にハーフヒッチで締める。
リーダーの本線とPEの本線及び先端部を持って引き締めこむ。
リーダーの先端部とPEラインの本線を一緒に交互ハーフヒッチで6~10回巻き付ける。
リーダーの余り糸をカットする。
PEラインの本線に対し交互ハーフヒッチを6~10回行い最後にダブルハーフヒッチで留める。
ボビンホルダーを利用した、いつも安定した強度を保てる結びです。
リールから引き出したPEの先端をボビンホルダーを通し、ボビンに10~20回巻き付ける。
ボビンホルダーのアームに5~6回巻き付け、ボビンホルダーを振り回してもラインが出ないようにします。
PEラインをボビンホルダーの口から30~40cmの位置でリーダーと一緒に持つ。
ボビンホルダーを振り回し、巻きつけていく。
PEラインをリーダーに30~40回巻き付ける。
反対方向に最初に巻いたラインの上にかぶせて巻き付ける。
交互ハーフヒッチを6~8回行う。
PEの本線と先端部を共に持ち、リーダーと引き合い締めこむ。リーダー先端をカットする。
さらに交互ハーフヒッチを4~6回行う。
PEとリーダーを引きしっかりと締めこむ。
リーダーをピンと張ります。
リーダーにPEラインを10~15回クロス編み付けを密に行います。クロス編み付けとは表で上側に有る糸は裏側では下側(リーダーに接触)になるように、交互に入れ替えながら巻き付けることです。
PEラインの本線が下側(リーダーに接触)になった状態からPE先端部でハーフヒッチを行う。
PEの本線と先端部を共にリーダーと引き合い締めこむ。
PE本線とリーダーを一緒にPEの先端部で交互ハーフヒッチを10回ぐらい行う。
リーダーの先端をカットする。
さらにPE本線に対し交互ハーフヒッチを10回ぐらい行う。
クロス編み付けは密に編みこんだ後、引っ張って網目が開いた状態になった時が、一番摩擦力が上がり強いノットになります。
FGノットの進化系ですが、早くて強くて簡単な結びです。
FGノットのすっぽ抜けの不安を解消した結びです。
編み付け器があると簡単に編みつけが出来ます。
多くの本やHPでユニノット部分を編み付け部分とくっつけて結束していますが、徹釣は離して結ぶことをお勧めします。
クロス編みつけは網目が開いた状態が強い摩擦を生むので、閉じた状態でユニノットとくっつけると、ただの電車結びと変わらなくなってしまうと考えます。
ユニノット部分はあくまでもすっぽ抜け防止の保険と考え、クロス編み付け部分で結節力を保持すべきと考えます。
リーダーをピンと張る。 クロス編み付けを密に10回程度行う。 PEの本線が下側(リーダーに接触)になったらPEの先端部でハーフヒッチか片結びを行う。 PEの本線と先端部を共にリーダーと引き合い締め込み、クロス編み付けの網目が広がるようにします。 リーダーの先端部でPEラインの本線と先端部も共に3~5回巻きつけユニノットを行う。
クロス編み付けのエンドとユニノットとは、5~10mm離して結ぶ。
この状態で余り糸をカットしても良いが、リーダーをカット後、PEの先端部で交互ハーフヒッチを8~10回行うと尚ガイドの通りが良くなる。
実釣でクロス編み付け部分がユニノット部分とくっついた時、危険信号と思うべきであると考える。
くっつくとクロス編み付けが緩むばかりなので、摩擦による結節力が低下するばかりだからである。
ソルトウォーターフィッシングで有名な村越正海氏が考案したノットです。
釣り場でもリーダーの交換が簡単に出来ます。
ビミニツイストやエイトノットループでPEラインのループを作る。
リーダーをループの中に8~10回巻き付ける。
リーダーを真っ直ぐ引っ張り、リーダーにPEラインが巻きつくようにする。
リーダーとPEラインが一直線になるようにする。
PEのダブルラインに対しユニットで4~5回巻き付ける。
ユニノットを80%締めこむ。
リーダーとPEラインを引き合いPEの巻き付け部とユニノット部分をくっつけ、さらにユニノットを締めこむ。
徹釣オリジナルのノットです。
摩擦系ノットの中では只巻きの往復巻きよりクロス編み付けの方が強いと思うのでクロス編み付けを採用しました。
クロス編み付けは編み付け部分が開いた時に最も強度を発揮します。
外部からの力で編み付け部分が縮んで閉じたときは編みつけが緩んで強度は低下します。
外部からの力とは、故意に人が触るほかに、ガイドをラインが通る時、縮む方向に力が作用することです。
これを防ぐために只の往復巻きつけも採用しています。
これでもすっぽ抜けの可能性が残ります。
すっぽ抜けは突然やってきます。
そしてそれは大物が掛かった時です。
千載一隅のチャンスを逃さないためにユニノットも採用しました。
リーダーをピンと張ってクロス編み付けを行うことが大事です。
編み付け器が有ると便利です。
リーダーにPEラインを6回リーダーに巻きつけハーフヒッチを行い、さらに反対側からハーフヒッチを行います。つまりチチワ結びをしっかり締めます。
反対側にかぶせるように6回巻きつけハーフヒッチを行い、巻きつけもしっかり締めます。
クロス編み付けを密に15回行い最後にハーフヒッチで締めます。
PEの本線と先端部を共にリーダーと引き合い、クロス編み付けを均等に開きます。
リーダーでPEラインと共に4回巻き付けユニノットを行います。
この時クロス編み付けから10mm離してユニノットを締めこみます。
リーダーの余り糸をカットした後、PEの先端部で交互ハーフヒッチを10回行います。
6回づつの往復巻き付けを行った後、片手で巻き付け部を押さえ、PEラインの本線及び先端部を交互に引くとしっかり締め込めます。
クロス編み付けを開く時、ハーフヒッチでしっかり締めこんでから、PEの本線と先端部の糸を合わせてから引いて、反対側の手でクロス編みつけ部をなぞるようにスライドさせると、クロス編み付けが均等に開きます。
何回も釣行していてクロス編み付けとユニノットがくっついた時は、緩み始めた危険信号と思い結び直した方が賢明と思われる。