いつも仕掛けの上下にはこのインター付きローリングサルカンを使っていますが、仕掛けを投げ入れた時,たまにオモリだけが飛んでいくことがあります。
この原因は仕掛けを海中でさびいた時や、魚を獲り込んだ時魚が暴れた時、ハリに餌をつける時、仕掛けを直す時などに、オモリが動いてサルカンのバネを押してロックを外したのを知らず投げたためです。
バネを利用した構造のサルカンではどのような方式であろうとも起こり得る事です。
この対策としてこのようなバネの力を使わずにオモリのリングを知恵の輪のようにひねって通す方式のサルカンを使っています。
各メーカーから色々な商品名で発売されていますが、オモリを通すループ部分が1回転及び1回転未満です。
その上単価が高いのでステンレス硬線を使い自作しました。
オモリを通すループ部分を1・1/3から
1・1/2にしてより外れにくくしました。
市販のサルカンに接続してオモリサルカンとしました。
仕掛けのライン側には今までのインター付きローリングサルカンを使い、オモリ側にはこの自作オモリサルカンを使います。
その他の使い方として市販のロケットカゴを自作オモリサルカンを使い改造しました。
余談
ロケットカゴの丸い方にオモリを付けるか、三角の方に付けるか迷われている方がいますが、上の写真の付け方が正しいと思います。
流体の中を進む物体の抵抗は物体の断面積に比例します。
ただ抵抗はこれだけでは無く、乱流、渦流によっても抵抗は増加します。
飛んでいく物体の先端がとがっている方が乱流が発生し難いのですが、先端が中心よりずれていたり飛ぶ時の姿勢が少しでも傾いた時、姿勢がぶれやすく振動を発生しやすくなります。これが飛距離を低下させます。
これに対し丸い方が先の場合は、姿勢がぶれにくく安定して飛びます。
飛んでいく物体の後端がとがっている方が乱流が発生しがたいので円錐状になった方を後端とすべきです。
空中と水中では動く向きは逆になりますがロケットカゴ(遠投カゴ)の名の通り空中での抵抗が低減する方向で使用すべきと思います。
従って丸くなった方にオモリをつけるべきです。
オモリサルカンを自作するにあたって、どうせ自作するのなら市販品の形状を模倣する必要は無いと考え、より外れにくく造りやすい物をと、考えて作る事にしました。
その結果がこれです。
オモリのリングを通す部分のループを二回転にして、おもりが動く遊び部分を小さくして、外れにくくしました。
ループの端部を開き気味にして簡単にオモリのリングを差し込めるようにしてあります。
オモリの脱着は写真のようなオモリサルカンとオモリの位置関係を保持し、オモリを回転させることによりオモリの取付け、取り外しを行います。
簡単に行えます。
それでいてオモリの遊びが無いので外れなくなっています。
オモリをセットした状態です。
非常にシンプルなフォルムです。
このオモリサルカンはルアーにも使えると思います。
遊びが小さく外れにくいからですPAT・P
ローリングサルカン等のバネ式サルカンのロックが外れオモリだけが飛んでいく原因として仕掛けを投げる瞬間にも起こり得る事と思い考察してみました。
通常このような状態であれば投げる瞬間にオモリが空中に在っても、地面に在ってもバネのロックが外れる事は無いと思われる。
どんな強力でも投げる時にロックを外すことは至難の事と思う。
所がオーバースローで投げる瞬間におもりが地面に着いたらサルカンとオモリがこのような状態になる可能性があります。
この状態でラインにテンションが掛かった瞬間にロックが外れる可能性があります。
このようにサルカンのツメの所におもりのフックが掛かった状態の時もラインにテンションが掛かった時にロックが外れる可能性があります。
このようにして見ると、投げる時におもりを地面に着けない事が重要です。但し最初からオモリと仕掛けを地面に這わせておく投法の場合を除きます。
オーバースロー投法で遠投しようとすると竿の振り幅を大きくしようとしてつい竿先を下げてしまいがちです。
この時オモリが地面に着くとサルカンのロックが外れオモリだけが飛んでいく可能性があります。
このような時でも新型オモリサルカンならば外れる可能性はほぼゼロです。(ただし1回目に限る。連続してやられたら保証できません)