LED集魚灯Ⅳを製作開始することにしました。
欲しい機能の集魚灯が市販されていないので1から自作することにしました。
機能としての次の物をもつ仕様としました。
① 半水中集魚灯とする。
② 光色は青緑。
③ 調光できること。
④ 電源はDC12V。
魚やイカは光には寄って来るが強い光の中の見える魚は釣れない事があります。見える魚は釣れないと言います。
船でのイカ釣りでも光に集まりますが、船の下の光の影で暗くなっている所で釣れます。
従って広範囲に強い光を当てるよりもスポット的に光を当て、周りの暗いままの所で釣ろうという魂胆です。
容器はこの密封ガラス容器を使います。
薄い耐熱強化ガラス製です。
横から見ると底が平なのが分かります。
ここからLEDの光を照射します。
フロートには発砲スチロールのブロックの煉瓦状の物を2個使います。
LED取付板にはアルミ100×200×t3の板を加工して使用します。
アルミ板を加工しました。
真ん中の円形の板にLEDを取り付けます。
左右の板も使います。
発泡スチロールを加工しました。
接着しました。
LEDを取り付ける穴、配線用穴、放熱器取付け用穴を等をあけました。
t3×30mmのアルミ板を加工し放熱器兼保持金具を製作しました。
アルミLアングルを加工し取り付け、上の写真のアルミ板に取り付けます。
LEDに配線をしました。
3W 緑色LED
130ルーメン
at 700mA
6個
3W 青色LED
35ルーメン
at 700mA
10個
取付けしました。
レンズホルダーも付けています。
配線しました。
レンズをはめ込みました。
15度レンズです。
放熱器を取り付けました。
放熱器の両サイドについている抵抗はバランス抵抗です。
LEDを8個直列接続し、それを2回路並列接続したのでLEDのばらつきで電流に差が出来るのを防ぎます。
LEDドライバーは、集魚灯Ⅲで使ったものと同じDC-DCコンバーターです。調光が出来るように外部抵抗を付けて改造しました
0.2Aから1.4Aまで可変できるのでLED1個当たり0.1Aから0.7Aで30%から100%までの調光ができます
ボックスSW-125に入れました。
スイッチ、逆接続保護ダイオード、可変抵抗器、ヒューズホルダー、防水コネクターも取り付けました。
調光機能付きLEDドライバーの完成です。
上部の黒いのは放熱器です。
ガラス部分を保護するためのガードをステンレス硬線で製作しました。
ガラス部分からLEDの発する熱を放熱する為、ガラス部分の側面がより海水と接触するように溝を掘りました。
吊り下げ金具をΦ2のステンレス硬線で製作しました。
ガラス密封容器を保持する為の金具をt3アルミ板で製作しました。
組付け、ガード取付け、吊り下げ金具用穴加工を施しました。
ガラス容器のくびれを利用して保持金具により保持してフロートに取り付けました。
同時にガードも取り付けました。
LEDユニットを収納して放熱器兼保持金具を取り付けました。
組み立てて防水コネクターを取り付け、配線しました。
発光面の様子。
この部分は水中にあります。
緑色:780ルーメン
青色:350ルーメン
計:1130ルーメン
30~100% 調光
使用状態です。
集魚灯取り付け台にポールを差し込みロープで吊り下げ集魚灯Ⅳを水面に浮かべ、電線も這わせます。
白いのはバッテリーを納めている発泡スチロールです。
バッテリーを保温しています。
調光100%の状態です。
海面は狭い範囲しか明るくなりません。
海中は深い部分まで照らされているようです。
調光30%(最小)の状態です。
照らす範囲も狭くなっているようです。
吊り下げている全体像です。
ケーブルが垂れ下がっているのでこの部分を改良しようと思います。
魚が寄ってきているのですが写真では見えません。
一般の投光器では空気と海水の間の境界面で反射が起こり、海面が波立つと乱反射が多くなり、海水中に透過する光の量が減少します。
反対に海水表面に拡散する光量が多くなり、広い範囲の表面のみが明るくなります。
このLED集魚灯Ⅳでは発光面が水中にありますから境界面での反射も無く乱反射も無いので拡散する事も無くストレートに海底に向かって照射されます。
この照射実験の時、近くで投光器をつけ撒餌をして釣りをしている人が居ましたが、この集魚灯のみで撒餌をしない状態でも魚が多数寄ってきました。
只、撒餌なしでは長い時間止めおくことはできないでしょう。
この時竿を出していないので寄って来た魚が釣れるかどうかは分りません。