バイスにサルカン結びをしたサルカンを挟みます。
ペンチで別のサルカン結びをしたサルカンを挟みます。
引っ張り合いをしてテストします。
原則として引っ張りテストは3回行います。
この時バイス側をV、ペンチ側をPと表記します。
ラインはフロロカーボンの5号。
巻数あるいはひねりは4回。
サルカンはスナップインター付きローリングサルカン4号です。
勝った方は○、負けた方は×と表記します。
1.ユニノット VS 3.クリンチノット
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | ユニノット | V | ○ | × | P | クリンチノット | 切断 | ||
2 | ユニノット | P | ○ | × | V | クリンチノット |
|
切断 |
|
3 | ユニノット | V | ○ | × | P | クリンチノット |
|
切断 |
クリンチノットはラインが引っ張られると巻き付け部分が締めつけられます。そしてラインがよれ、その部分がサルカンの金属部分にすれます。
その部分が弱くなり断線しています。
ユニノットも締めつけられますがクリンチノットに比べ力の伝わりが遠く、尚且つ伝わりづらい。従ってラインがよれづらく少し強い。
但し結びがほどけやすいところがあります。
結果ユニノットはクリンチノットより少し強いだけという感じです。
ユニノット VS クリンチノット = 1.0 : 0.9
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | クリンチノット | V | × | ○ | P |
インプループ |
切断 | ||
2 | クリンチノット | P | ○ | × | V | ド・ |
|
線切断 |
|
3 | クリンチノット | V | ○ | × | P | クリンチノット |
|
線切断 |
|
4 | クリンチノット | P | × | ○ | V |
|
切断 |
クリンチノットが切断する時は、サルカンの金属部分で切断している。
インプループド・クリンチノットが切断する時は、サルカンの金属部分ではなく5mm~10mm離れたライン上で切断している。
これは結節時に出来たよれた部分で切断していることになる。
インプループド・クリンチノットはヨレが出来やすく強い結びとはいえない。
クリンチノット VS インプループド・クリンチノット = 1.0 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | ユニノット | V | × | ○ | P | ダブルユニノット | 切断 | ||
2 | ユニノット | P | × | ○ | V | ダブルユニノット |
|
切断 |
|
3 | ユニノット | V | ○ | × | P | ダブルユニノット |
|
切断 |
どちらも切断する時は、本線に巻きつけている所でテンションがかかった時、本線が巻きにより締め付けられて断線している。
ダブルユニノットの方がサルカンに巻き付ける回数が1回多いのでラインの巻きつけ部分に力が伝わりづらいので少し強いと言える。
ユニノット VS ダブルユニノット = 1.0 : 1.1
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | Wユニノット | V | ○ | × | P |
Wクリンチ |
線切断 | ||
2 | Wユニノット | P | × | ○ | V | ノット |
|
切断 |
|
3 | Wユニノット | V | × | ○ | P |
|
切断 |
||
4 | Wユニノット | P | ○ | × | V |
|
線切断 |
ダブルユニノットが切断する時は、サルカンの金属部分で切断している。
ダブルクリンチノットが切断する時は、サルカンの金属部分ではなく5mm~10mm離れたライン上で切断している。
これは結節時に出来たよれた部分で切断していることになる。
ダブルクリンチノットはヨレが出来やすく強い結びとはいえない。
ダブルユニノット VS ダブルクリンチノット = 1.0 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | 漁師結び | V | ○ | × | P | 完全結び | 切断 | ||
2 | 漁師結び | P | ○ | × | V | 完全結び |
|
切断 |
|
3 | 漁師結び | V | ○ | × | P | 完全結び |
|
切断 |
完全結びは「完全」と言うほど強く有りませんでした。
切断する時は折り返し部分に通したところで切断しています。
この結びは完全に太糸専用の結びです。
漁師結び VS 完全結び = 1.0 : 0.8
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | 漁師結び | V | ○ | × | P | Wユニノット | 切断 | ||
2 | 漁師結び | P | ○ | × | V | Wユニノット |
|
切断 |
|
3 | 漁師結び | V | ○ | × | P | Wユニノット |
|
切断 |
ダブルユニノットは本線に巻きつけた部分が本線を締め付け切断している。
漁師結び VS ダブルユニノット = 1.0 : 0.9
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | 漁師結び | V | ○ | × | P | パロマーノット | 切断 | ||
2 | 漁師結び | P | × | ○ | V | パロマーノット |
|
切断 |
|
3 | 漁師結び | V | × | ○ | P | パロマーノット |
|
切断 |
|
4 | 漁師結び | P | ○ | × | V | パロマーノット |
|
切断 |
4回のテストでは強度の差は、でなかった。
ただ漁師結びの方がヨレが出にくく安定した結びが出来ると思う。
漁師結び VS パロマーノット = 1.0 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 | ちちわ結び | V | × | P | オフショア | 8の字切断 | |||
2 | ちちわ結び | P | × | V | ノット |
|
8の字切断 |
||
3 | ちちわ結び | V | × | P |
|
8の字切断 |
ちちわ結びとオフショアノットのどちらが強いかは、わかりませんでした。
先にループ結びの8の字結びの部分で切断したためです。
サルカンの結びよりループ結びの方が他のループ結びをしても弱いと思われるのでループを使った結びは弱いと思われる。
ただ、ちちわ結び自体は強いと感じました。そしてオフショアノットまでやる意味は余り感じませんでした。
今までの実釣において、クリンチノット系は弱いと思っていましたが、今回の強度テストでも弱いことがはっきりしました。
ただユニノットも意外と強くないことが、判明しました。
ライン本線に巻きつけたり、結節したりした場合、本線に力が加わった時本線が締め付けられることにより断線しているので、このような方式の結びは強くないと言うことになる。
ユニノットよりもダブルユニノットの方が強いことからサルカンに巻き付ける方が強度が上がることになる。
ただ最後は結ぶ必要があるのでこれをどうするかが問題となる。
現在一番強い結びは漁師結びとパロマーノットなのでこれらを元にもっと強い結びを考えてみようと思います。
パロマーノットにエイトノットを追加したパロマーエイトノットを考え、漁師結びにループと巻きを1回づつ追加したトリプル漁師結びを考え強度テストを行いました。
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
パロマーエイト ノット |
V | 〇 | × | P | パロマーノット | 切断 | ||
2 |
パロマーエイト ノット |
P |
〇 |
× |
V |
パロマーノット |
|
切断 |
|
3 |
パロマーエイト ノット |
V |
〇 |
× |
P |
パロマーノット |
|
切断 |
切れる時はノット部分と本線の接続部分で切断している。
パロマーエイトノット VS パロマーノット = 1.2 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
パロマーエイト ノット |
V | ○ | × | P | 漁師結び | 切断 | ||
2 |
パロマーエイト ノット |
P | ○ | × | V | 漁師結び |
|
切断 |
|
3 |
パロマーエイト ノット |
V | ○ | × | P | 漁師結び |
|
切断 |
切れる時は巻き部分と本線の接続部分で切断している。
パロマーエイトノット VS 漁師結び = 1.2 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
パロマーエイト ノット |
V | × | ○ | P |
トリプル 漁師結び |
切断 | ||
2 |
パロマーエイト ノット |
P | ○ | × | V |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
|
3 |
パロマーエイト ノット |
V | ○ | × | P |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
|
4 |
パロマーエイト ノット |
P | × | ○ | V |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
切れる時はノット部分と本線の接続部分で切断している。
パロマーエイトノット VS トリプル漁師結び = 1.1 : 1.0
切断する時はどちらの結びも、本線がよれよれになっているので、そこまで結びがもっていることから、結びの強度としては充分であると思われる。
パロマーエイトノットはサルカンに何にも接続されていない状態でしか結べないので、トリプル漁師結びも覚えておく必要があります。
どちらかと言うとパロマ―エイトノットの方が結びやすいので、これをメインで結びます。
追加項目(番外編)
ダブルエイトノットループによるちちわ結びをテストしました。
この結びは仕掛けの結びとしては合わないがテストしてみました。
結果、最強でした。
仕掛け結びには向かないが、リーダーと仕掛けのインター付きサルカンの結びには最強です。
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
ダブルエイト ノットループ |
V |
○ |
× |
P |
パロマーエイト ノット |
切断 | ||
2 |
ダブルエイト ノットループ |
P |
○ |
× |
V |
パロマーエイト ノット |
|
切断 |
|
3 |
ダブルエイト ノットループ |
V |
○ |
× |
P |
パロマーエイト ノット |
|
切断 |
切れる時はノット部分と本線の接続部分で切断している。
ダブルエイトノットループでちちわ VS パロマーエイトノット
= 1.2 : 1.0
順位 |
結び 番号 |
結び名 | 相対強度 | 結び易さ |
1 |
11 |
パロマーエイトノット | 1.5 | △ |
2 |
12 |
トリプル漁師結び | 1.4 | △ |
3 |
8 |
パロマ―ノット | 1.2 | ○ |
4 |
7 |
漁師結び | 1.2 | ○ |
5 | 2 | ダブルユニノット | 1.1 | ○ |
6 | 5 | ダブルクリンチノット | 1.1 | ◎ |
7. | 1 | ユニノット | 1.0 | ○ |
8 | 6 | 完全結び | 1.0 | ◎ |
9 | 4 | インプループド・クリンチノット | 0.9 | ◎ |
10 | 3 | クリンチノット | 0.9 | ◎ |
この評価の結果は徹釣個人の感覚による所が大きいので保証は致しかねます。
各個人にて追試験をお願い致します。
サルカン結びに新イシダイ結びを追加したので強度テストを行いました。
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
新イシダイ結び |
V | ○ | × | P |
トリプル 漁師結び |
切断 | ||
2 |
新イシダイ結び |
P | ○ | × | V |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
|
3 |
新イシダイ結び |
V | ○ | × | P |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
切れる時はノット部分と本線の接続部分で切断している。
新イシダイ結び VS トリプル漁師結び = 1.1 : 1.0
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
パロマーエイト ノット |
V | ○ | × | P | 新イシダイ結び | 切断 | ||
2 |
パロマーエイト ノット |
P | ○ | × | V | 新イシダイ結び |
|
切断 |
|
3 |
パロマーエイト ノット |
V | ○ | × | P | 新イシダイ結び |
|
切断 |
切れる時は環に巻き付けたラインと余り糸の接続部分で切断している。
パロマーエイトノット VS 新イシダイ結び = 1.2 : 1.0
「新イシダイ結び」の別名は「最強結び」らしいが最強といえるほどではありません。上には上がある感じで。
新イシダイ結びの強度テストをしていて他にも色々な結びを考え試してみましたが、もっと強い結びがある予感がしました。
現在パロマ⁻エイトノットが一番強い結びですが、パロマ⁻エイトノットもいい加減な結びをすると強度が出ませんので、結び方を再度決めて再発表する必要があると思いましたので記事を変更する予定です。
また、もっと強い結びを模索して見ようと思います。
回 | 結び | 勝負 | --- | 勝負 | 結び | 結果 | |||
1 |
パロマーエイト ノット |
V | × | ○ | P |
トリプル 漁師結び |
切断 | ||
2 |
パロマーエイト ノット |
P | × | ○ | V |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
|
3 |
パロマーエイト ノット |
V | × | ○ | P |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
|
4 |
パロマーエイト ノット |
P | ○ | × | V |
トリプル 漁師結び |
切断 |
||
5 |
パロマーエイト ノット |
V | × | ○ | P |
トリプル 漁師結び |
切断 |
||
6 |
パロマーエイト ノット |
P | ○ | × | V |
トリプル 漁師結び |
|
切断 |
切れる時はどちらも本線が環と接触する部分、つまり本線の根本部分で切断している。
パロマーエイトノット VS 徹釣環結び = 1.0 : 1.1
徹釣環結びは少々面倒な結びなのですが、余り糸をあまり必要としないのでサルカンだけでなく、ルアーや環付きハリにも使えます。
只、巻き付け回数が多いので締め付ける時に充分に濡らす必要があります。
濡らさずに締め付けるとヨレが発生し強度が低下します。
順位 |
結び 番号 |
結び名 | 相対強度 | 結び易さ |
1 | 14 | 徹釣環結び | 1.7 | △ |
2 |
11 |
パロマーエイトノット | 1.6 | △ |
3 |
13 |
新イシダイ結び | 1.5 | △ |
4 |
12 |
トリプル漁師結び | 1.4 | △ |
5 |
8 |
パロマ―ノット | 1.2 | ○ |
6 |
7 |
漁師結び | 1.2 | ○ |
7 | 2 | ダブルユニノット | 1.1 | ○ |
8 | 5 | ダブルクリンチノット | 1.1 | ◎ |
9 | 1 | ユニノット | 1.0 | ○ |
10 | 6 | 完全結び | 1.0 | ◎ |
11 | 4 | インプループド・クリンチノット | 0.9 | ◎ |
12 | 3 | クリンチノット | 0.9 | ◎ |
(パロマーエイトノットは結び方を規定したもの)
この評価の結果は徹釣個人の感覚による所が大きいので保証は致しかねます。
各個人にて追試験をお願い致します。