2012年夏時点での天井糸と水中糸の仕掛けを御紹介いたします。
天井糸と水中糸は分割して製作します。
通常、天井糸は釣り場ではつけたままで水中糸のサイズや種類を変える時はフック部分で付け替えます。
天井糸には0.6号PEブレイド糸を使用しています。
PEは一番感度の良い糸と思うからです。
ただPEは柔らかいので竿先に絡んでしまいやすいので、26cmのナイロン糸を接続しています。
割合張りのある糸が望ましいので1.2号のツケ糸を使用しています。
ナイロン糸とPEの接続はPEを折り返し、これとナイロン糸と合わせた3本で三つ編みを約1cmほど行い、ナイロン糸を切りPEの余り糸側でハーフヒッチを数回行い、最後にユニノットで止め結びをします。
ナイロンの先端側は8の字結びを5mmほど離して2つ行い投げ縄結びで輪を作り穂先に接続します。解く時は8の字結びをつまんで引くだけです。
チチワ結びでは解けることがあるので投げ縄結びを使っています。
PEの先端側にはWフックのローリングサルカンを通し1m折り返し編み付け、1mの延長を可能にするループ状にします。
PEの天井糸では木の枝や葉又は草に絡んだ時に外れなくなり切る事になる事が多いので天井糸をフロロカーボンの1号に変更しました。
接続方法他はPEの時と同じです。
標準は0.25号として多用していますが、他のサイズでも同じ結び方です。
Wフックに掛ける部分はラインを折り返し2重にして8の字結びを行ったWループとします。
Wフックに掛けたところはすれるのでWループにするわけです。
鼻カン仕掛け(スーパーウェポン紫電改)とは8の字から1回多くひねりを入れた3回8の字でループを作りチチワ結び+とっくり結びで接続します。
(2013年8月:とっくり結びを追加)
メタル糸を天井糸との接続を容易にするために、ナイロン糸0.4号を1.4mつぎ、メタル糸0.1号2.6mと合わせ4mとします。
メタルとナイロンの接続は両編み付け(クロス編み付け)を20回行い、ハーフヒッチとユニノットで止めます。(メタル側は全く結びをしません)
ナイロン側先端はWループ8の字結びとし、Wフックに掛けます。
メタル側先端はナイロンツケ糸0.4号で両編み付け(クロス編み付け)を13回行いWラインで片結びを行います。
この時結び目がゆるいうちにラインを開いて結び目が編みつけに近づけ編み付けが緩まないようにします。そして5mmほど離して2回片結びをします。
鼻カンに近い部分のメタル糸が傷んだ場合は編み付けを移動し、痛んだ部分を切断します。
縮んだ分は天井糸側で全長を調整して合わせます。
メタルの場合はナイロンのつまみ糸0.3~0.4号を用意します。両端には3回8の字で輪を作り長さ20cmとしチチワ結びをメタルと鼻カンの両方に行います。
メタルラインのハナカン近くの末端処理にミシン糸のポリエステルで片編み付けを12回行い、Wラインで片結びを行い、伸ばしてずれない状態にしてからメタルと一緒に結束して結び目を作ります。もう一度結び目を作り結びこぶを大きくします。
ここにつまみ糸をチチワ結びします。
つまみ糸を17cmに変更しました。
メタル糸が傷んだ場合は現場で掛けバリを何かに引っ掛けラインを伸ばしテンションを掛けた状態で傷んでいない場所にミシン糸を片編み付けして再生します。
太糸目印で片編み付け7回行い固め結びをして余り糸が縮んだ状態で5mmぐらいで切断します。
編み始めが上流になるようにすれば、水流で編みつけが伸びる方向に作用してずれなくなります。緩くても問題なく硬く編みつける必要は有りません。
水の中に目印を入れても位置がずれることは有りません。
色は蛍光イエローグリーンで4個つけます。
昔は黄緑、赤、黄、白、オレンジなどの色々な色を使ったり4色同時に使ったりしましたが、色違いにする意味はなく今は一番見やすいと思うイエローグリーンに統一しています。
編みつけにすればメタルでもちぢれやキンクが出来ず編み付けを手で縮めてから移動すれば簡単に位置を変えられます。