徹釣の好きな料理の一つに醤油ベースのだし汁を鍋に入れ、大量の大根の千切りとニンジンの千切りを入れ、ラム肉のプレス肉の薄切りをじっくりとしゃぶしゃぶした物を溶き卵に肉、大根、ニンジンを入れ絡めて食べる物です。
その他に南蛮漬け、マリネ、きんぴらごぼう、等も好きです。
キャベツの千切り、長芋の千切り、玉ねぎのスライスも。
いずれもスライスや千切りをした野菜を必要とします。
市販のスライサーや千切り器を使って見ましたが、切り口がぼさぼさになり良くなく、使い勝手も良くなく特に素材が少なくなってきた時に怪我の心配も出来て来ます。
市販のスライサーは刃は固定で素材を動かしスライスする物がほとんどです。
少数派ですがハンドルを回して刃を動かし切るタイプもありますが押切です。
業務用には電動で円盤型の刃を回転させ素材を動かし切るタイプがほとんどです。
業務用タイプは大きく重く家庭で使うには不向きで。
色々探したのですが納得のいくものは世の中に存在しませんでした。
そこで自分で製作する事にしました。
仕様は
素材を動かさず(スライスした分は押し出します)刃を動かしスライスします。
只の押切ではなく刃をスライドさせながらの押切です。
電気は使いません。
出来るだけコンパクトにします。
スライスした物を重ねて、これをスライスする事により千切りが出来る事。
ハイパースライサーのような装置を製作する時、一般的には大雑把に言うと企画立案してから設計、製作、動作確認、評価を行い、これを繰り返し製品化されます。
試作回数を減らすため、コンピュータシミュレーションや3Dプリンターなどを使用しています。
個人がDIYでやるには不可能です。
多くの試作金額と時間を掛けられないからです。
ではどうするか。
徹釣の場合は企画立案したのち概略設計します。
只のラフスケッチで何処をどうして何を使うかを記入しておきます。
そして使用部品を手に入れます。
企業のように部品を一から作る事は出来ないから市販品の中から使える物を選定しなければなりません。
そして最小の加工のみで使えるか判断しなければなりません。
色々と探し手配し、肝心の部分のみの必要最小限のものを手に入れます。
そして加工し組み立てますが全部ではありません。
一つの機構部分を製作し組み立て動作確認して上手く行けば次に進みますが、上手く行かない場合は設計変更し加工し直し再度組み立て動作確認します。
最初から全部製作してしまうと上手く行かない場合やり直し範囲が大きくなりすぎるので、少しずつ進める訳です。
又製作加工している内に別のやり方がいいと思う事や新しいアイデアを思いつく事もあるからです。
なるべく一度加工した部品も再度加工して使えるように考えてやっています。
つまり小さい範囲で設計、製作、組み立て、動作確認、評価を行い次に進めてこれを繰り返し総合的な形にして行きます。
進むにしたがって必要な部品を追加して手に入れます。
時間は掛かりますが大きな失敗は無く、試作部品や加工回数を少なく出来ます。