ガラスを拭くとき吐息をかけてから乾いた布で拭くと綺麗になります。
ただ人の息によるものなので嫌悪感をもたれる可能性があり、大っぴらには出来ません。
ガラス用洗剤を入れたスプレーや泡状のガラスクリーナーをかけて拭いた場合、汚れは良く落ちますが汚れ落とし用の布で拭いた後に乾いた布で乾拭きする必要があります。そうしないと洗剤が残ります。
ワイパーによる拭きとりは上手くやれば短時間で綺麗に出来ますが、下手をすれば洗剤が残り、やり直しになります。
ワイパーによるガラス拭きはワンポイントのガラス拭きには向かず、全面のガラス拭きになります。やり直しになった場合も全面のやり直しになります。
その点、人の息を吹きかけて行うガラス拭きはワンポイントに向き洗剤も残ることはありません。
その他、吹きかけることにより汚れの箇所が良く見えるようになり確実に汚れを見つけ拭くことが出来ます。
拭かずに放置しても割とすぐに曇りがとれ元に戻ります。
ただ息を吹きかけるのはエネルギーを使うので疲れ、多くの箇所を拭くことは出来ません。
そこで人の息に変わる人工的な吐息発生機を考えてみることにしました。
これが出来ればワンポイントでのガラス拭きが楽になり、ワイパーによるガラス拭きで残った洗剤などもワンポイントで拭きとることが出来るようになると思います。
人が息を吹きかけてできるガラスの曇りは結露であります。
結露をおこすためには高湿度の空気を吹きかければ良い訳です。
この時、空気の温度が高いほど高湿度の空気になりやすい。
高湿度の空気、ミストを作るにはスプレー用の穴よりもかなり小さい穴から水を押し出して作ることが出来ますが、かなり高い圧力が必要なのでハンドスプレー方式では無理かなと思われる。
その他、超音波振動子によるミスト発生機が考えられますが、ちょっと大がかりかなと思われる。
そこで手軽な方法としてお湯による湯気を利用する方法で吐息発生機を作ろうと考えました。
お湯を入れる容器にこれを選定しました。
安く手に入りお湯を入れても割れずサイズも丁度良い大きさです。
湯気を押し出すエアーポンプにこれを選定しました。
単三電池2本使用の観賞魚等の移動時用エアーポンプです。
ビンにお湯を入れた状態そのままでは熱くて持てず、お湯の温度も下がりやすいので発砲断熱材で断熱することにしました。
スタイロフォームを加工しました。
接着しました。
幅 50mm
奥行60mm
高さ100mm
水道管用塩ビパイプのエルボにシリコンチューブを通す為の穴をあけ、ビンのネジ部分より内径が少し大きいパイプを切断して専用接着剤で接着しました。
このように只かぶせて使用します。
アルミ板t2×50×100を用意して、Lアングルで押しボタンスイッチを取り付けました。
エアーポンプを取り付ける為のM3ネジ穴を2個あけました。
エアーポンプを取り付けました。
内部はこのようになっています。
本体のシーソースイッチと押しボタンスイッチはシリーズ接続してあります。
カバーを取り付けるとこのようになります。
シリコンチューブの先端を火で溶かして、ペンチで挟み溶着しました。
0.8mmのドリル刃で穴を十数個あけました。
ここから空気を押し出します。
完成しました。
横から見た図。
前から見た図。
後ろから見た図。
エアーポンプ部分を左手で持ち、人差し指で押しボタンを押します。
上から見た図。
パイプより右側に吐息が噴き出します。
パイプを外しビンにお湯を9割入れて少し放置します。
ビンを温める為です。
一度お湯を捨て再度半分ほど入れます。
温めずにいきなり使用してもいいですが温めた方がミストの量も多く、長い時間使用できます。
押しボタンを押して作動させるとガラスは曇り汚れ箇所が良く分かり乾いた布で拭けば綺麗に出来ます。
車のガラスの内側もガラスクリーナーで拭いた後に残る洗剤や油も綺麗に出来ます。