徹釣針はずしは自作するのには加工が面倒でヘッド部分が少し大きいのでカレイなどの口の小さい魚には使いづらい面がありました。
そこで安価に手軽に加工しやすい徹釣針はずし Ⅱを製作することにしました。
徹釣針はずしの長所でもある押し込んだら針先が隠れる点を残したまま削れる他の長所を犠牲にしてでも実現しようと思います。
歯ブラシを2本用意して毛を抜きます。
ペンチやプライヤーで1束づつ掴んで引っ張れば抜くことが出来ます。
1本を写真の様に切断し加工します。
両方の歯ブラシヘッド部分の穴にホットボンドを充填し合わせ、ペンチやバイスで圧着します。
冷えたらはみ出したホットボンドをカッターで取り去ります。
カナノコとヤスリ、カッターでヘッド部分に十字の溝を掘ります。
この溝に針のフトコロが入り針先が溝の中に隠れるようにします。
全体図はこのようになります。
ヘッド部分の断面図は長方形になるので小さめの針とそれよりもやや大きい針に対応できます。
小さめの針の場合。
少し大きめの針の場合。
しかしながら余り針のサイズは気にせず使えると思います。
徹釣針はずしの長所である色々な針のサイズにも対応できる機能は今回は諦めましたが、ある程度の針の大小には対応できます。
徹釣針はずしの長所であるビーズやフロートなどが付いている針も関係なくハリスをガイドに針はずしを押し込める機能は諦めましたが、針のチモトが見えれば針のフトコロをめがけて押し込めると思います。
カレイなどの口の小さい魚にはチモトさえ見なくても押し込めると思います。
徹釣針はずしの長所である押し込むと針先が隠れる機能は残し、安価で手軽な材料で簡単に加工でき、製作出来るようになりました。
針の外し方は徹釣針はずしと同じ様に左手でハリスを持ち、魚をぶら下げ(尾は地面に着いていても良し)針のチモトを見て針のフトコロに
徹釣針はずし Ⅱを押し込み、ハリが針はずしに当たっていると感じたら右手に左手を添え、一瞬両手を下に下げます。
そうすると自然に魚が針から外れ地面に落下すると思います。
徹釣針はずし、徹釣針はずし Ⅱ、口がかり針はずし、があればほとんどの魚の針はずしが魚に触らなくても可能になると思います。
徹釣針はずし Ⅱ の製造方法を、楽な方法で作ることが分かったので改訂します。
溝を加工する時、カナノコとヤスリを使わずΦ1mmのステンレス硬線を真っ赤になるまで焼いて十字にV字谷状に溝を製作します。
この時できたバリをカッターで削り落とせば完成です。
この方法の方が仕事が早い。
見た目も前と同じで見分けがつきません。