LEDは6WフルカラーRGBLEDです。
単色では2Wです。
8個使用する予定です。
色や明るさを可変して魚種の違いによる最適な色調を探し出してみたいと思っています。
色を可変するには可変定電流ドライバーを使用する方法があります。
これを使えば無段階で色調を可変できますが価格が高くRGBそれぞれに1台が必要で最低3台必要になり、電源が12ボルトの場合1台でLEDが2個接続でき回路の工夫で4個接続できるとして、最低6台必要になります。
したがって可変定電流ドライバーだけで付属回路部品を除いて6000円ぐらいになります。
そこでスイッチを4個使用し16段階(消灯を1段階に含む)の可変とします。
集魚灯としては16段階の可変であれば充分だと思います。
それに色調を覚えるのにボリュームの位置で覚えるよりスイッチのON/OFFをデジタルで覚える方が簡単なので色調の再現にはこの方式の方がいいと思われます。
たとえばイカの時は青緑がいいとなればその色を再現するのにはデジタルの方がやりやすいと思います。
仕様:
電源: 12V~13.8V(MAX15V)
バッテリー使用
LED: 6WフルカラーRGBLED 8個
パワー: 48W フル (実用45W)
照射角: 120°
色調可変: トグルスイッチ4個×3+6個
照度可変: LED8個/4個
LED取り付け板を加工しました。アルミ板を使うのは加工しやすいのと、放熱の為です。厚さ2mmです。パワーLEDは放熱が一番大事です。紙に製図してからポンチでアルミ板に穴あけ点を打ち、写した為ずれた模様で、穴あけ精度が少々悪くなっています。
コントローラーに銘板を貼り付けました。
POWER: パイロットランプ
ON: メインスイッチ
ON(RGB):R,G,Bの各色ONスイッチ
1248: レベルスイッチ
H/L: LEDの8個/4個切り替え
照射テストには板に白いA4コピー用紙を置いて色調を確認します。
写真ではなかなか見えたような色を表現できません。
実際はきれいな白が発光しているのに写真に撮ると、その通りに表現できません。
しかしながら実際には結構きれいな色を発光しております。
現場ではまず最初に白色光である程度魚を集め、その後に色を変え魚の反応を見てみる予定です。
さて違いが出るのでしょうか。
本当にこんな物を作っては見たが、はたして意味があるのでしょうか?!!
今までのLED集魚灯を使ってみて、紫外線が足りないと感じたので紫(UV)LEDを追加することにしました。
まだ完全な紫外線LEDが無いので紫色で我慢することにします。
1WタイプLEDを3個追加する予定です。
今でも放熱能力が足りないぐらいなのに3W分も追加すると完全にアウトになるので、大改造して作り直すことにしました。
放熱器を付けたけれど熱をケース内部に放熱するだけなのでファンを取り付け、その熱を空気を強制的に移動させることによりケースの壁全体に当てて素早く放熱させることにしました。
元々このケースはハロゲンランプ用の物なので放熱は考えられていませんのでこのような細工が必要です。
以上でLED集魚灯の改造は一応完了しました。
後のことは使ってみないと分かりませんが、場合によっては再改造があるかもしれません。
紫(UV)LEDのもっと波長の短い本格的な紫外線LEDが出来たら使って見たいです。
大改造後の仕様:
電源: 10V~13.8V(MAX15V)
バッテリー使用
LED: 6WフルカラーRGB LED 8個
1W紫(UV)LED 3個
パワー: 51W フル (実用48W)
照射角: 15°(レンズ使用)(LED本体は120°)
色調可変: トグルスイッチ4個×3+3
紫(UV)用×1
今までのLED集魚灯を使ってみて白熱灯の投光器が集魚灯としては最強だと思いました。
しかしながら白熱灯は効率が悪すぎます。
照明には関係の無い大量の熱や赤外線が出て、RGBの全可視光線、紫外線が出ています。
効率は悪いけれど紫外線も出ていることから集魚灯としては有効なのだと思います。
赤色照明と青色照明を比べてみて、イカが青色照明を好むことからイカ釣り漁船の集魚灯に青色LEDが使われ始めましたが、あまり良い結果が得られていないようです。
青色を好むからと言って集魚灯として青色単色でいいかとは言えないのではないかと思われる。
サンマ漁でもLED白色照明が使われているようですが、白色のみではこれもあまり良い結果が得られていないようです。
誘蛾灯では紫外線が多く出ている照明を使い、蛾や虫を誘い高圧電気で殺虫しています。
また白色LED照明には虫が寄ってきません。
白色LEDは普通、青色LEDに黄色いフィルターを被せ白色にしていますので紫外線は出ません。
このことから虫は紫外線に寄ってくるのだと思います。
以上のことから魚も虫と同じように紫外線に寄って来るのではないかと思われます。
ただ紫外線のみでいいかとは別問題です。
今までのLED集魚灯を使ってみた感じなどを参考にして考察して見ると、赤外線や赤色は集魚灯には必要が無い感じがします。
これらの光線は水中では早く減衰し深くまで到達しません。
従って緑色、青色、紫外線が集魚灯には必要であると思います。
只どれがどの程度の比率で必要かはまだ分かりません。
今回の大改造で使用した紫(UV)LEDの波長は405nmで一般に紫外線と言われる波長380nm以下の光線は出ませんので、どれほどの効果があるか判りません。
今後検証していきたいと思います。
LED集魚灯を製作してみてLEDは熱に弱いので放熱には充分気を付けなければならないと感じました。
特に夏にも使う時には充分考慮する必要があります。
市販のLED投光器には27Wとうたいながら、12Vのバッテリーを使って1.5Aしか消費していない物があるようです。
通常なら3A消費するはずなので放熱が悪くて半分の能力しか出せていないのではないかと推測されます。
今後効率の良いLEDや波長380nm以下の紫外線LEDの出現が望まれます。